楽しみながら農業理解 JAなすの、大田原の市野沢小で出前授業

30キロの米袋を持ち上げる児童

 【大田原】地域の農業と食の大切さについて学んでもらおうと、JAなすのは20日、市野沢小で米をテーマにした「食農教育」の出前授業を行った。5年生51人が楽しみながら、食を支える農業への理解を深めた。

 同JAは2016年から、管内の小中学校に出向いて農業や食の大切さを伝える授業を実施している。この日は同JAアグリセンター大田原北の職員4人が講師役を務め、市内の米作りの現状や米の生育過程などをスライドで説明した。

 その後児童たちは10班に分かれてワークショップを実施。「山田錦」「とちぎの星」「コシヒカリ」「きぬはなもち」の品種当てでは、米粒を手に取って大きさや形などを観察し、見事正解すると歓声を上げていた。また1穂当たりの米粒の数を調べたり、重さ30キロの米袋を持ち上げたりする体験もした。

 室井碧人(むろいあおと)君(10)は「(品種当てで)もち米は分かりやすかったが、全ての種類を見分けるのが難しかった。米の消費量は年々減少していることを学んだので、たくさん食べるようにしたい」と笑顔で話した。

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