エバーブルーテクノロジーズ、無人自動除雪ドローンver.2を開発。ベースにスズキの「モバイルムーバー」

除雪ドローンver.2.0

同モデルは、スズキ株式会社製電動モビリティベースユニットをベースにし、新たに開発された。

除雪ドローン(旧称:除雪ロボ)ver.1.0では、既存の小型除雪機を遠隔操作ができるように改造し、エバーブルーテクノロジーズが提供する自動操船ユニットeb-NAVIGATORを接続、搭載することで自動操縦化、実証テストを続けていた。

昨年、同プロダクトの開発リリース発表後、寄せられた意見、要望の中で「自宅周辺も大切なのだが、それよりも事業所の周りの敷地の雪をどうにかしたい」「会社の駐車場の雪を自動で除雪したい」といった内容が多かったという。

同社はこの新たなニーズに合わせて、更に広い敷地をパワフルに除雪できるドローンの開発に向けて検討を続けてきた。

その中でスズキ株式会社製の電動モビリティベースユニットの機動性に着目し、新たなニーズに答えられるパワフルで安全な除雪ドローンの開発にたどり着いた。

製品スペック

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everblue.tech 自動化した市販小型除雪機

開発意図と今後の展開

北海道など豪雪地帯では大量の雪が長時間にわたって降ることから、除雪が適宜行われないと生活に大きな影響が出る。企業の敷地などでは大型重機を使用して除雪するが、重機が入れない建物の壁際や出入り口の周辺では、人力や小型機械による除雪が必要となる。雪を放置すると扉や窓の開閉に影響が出たり、場合によっては雪の重みにより建物の破損に繋がるといった危険があるため、除雪は日常における必須作業である。

除雪ドローンver.2.0とすでに開発と実証テストを続けている除雪ドローンver.1.0は共に、このような課題を解決するため、雪のある建物周辺の自動・遠隔操作による正確な除雪ドローンの開発を行い、建物の周辺を正確に除雪することにより除雪作業に伴う負担を軽減に繋げる。最終的に雪国の除雪作業人員不足を解消することで持続可能な社会の実現に貢献したいとしている。

除雪ドローンver.2.0は、主に事業所の敷地内通路や大型除雪機が入れない商業施設、公共施設の敷地、駐車場などで利用することを想定し、より広範囲をパワフルに除雪できるよう開発。除雪ドローンを夜間を含めて常に稼働させることで、いつでも除雪されている状態を維持し、積雪や凍結を防止することを目的としているという。

今冬よりプロトタイプによるテスト導入を開始、商品化に向けたさらなる調整開発を行っていく方針。

東日本電信電話株式会社山形支店との共同プロジェクトで、山形県西置賜郡小国町の協力のもと、小国役場駐車場にて自動除雪実証実験を2024年1月~3月に実施する。

同プロトタイプは2023年10月25日から東京ビッグサイトで開催される「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」で展示する。

https://www.drone.jp/news/2023083115371571798.html

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