ピンクの花びら一面に咲き誇る 山あいの休耕田でネパール原産の「赤ソバ」が見ごろ迎える

10月24日は二十四節季の一つで初霜が降りる頃とされる「霜降」です。
愛媛県東温市の山あいでは少し珍しいピンク色の花が一面に咲き誇り、美しい景色が広がっています。

ピンク色の可愛らしい花を咲かせているのは、ネパール原産の「赤ソバ」です。
山あいに棚田が広がる東温市井内地区でレストランを営む永井公一さんが、10アールほどの休耕田に毎年植えているもので、先月はじめに蒔いた種が今、花を咲かせています。

(レストラン店主 永井公一さん)
「30年近く栽培しているが、今年は一番きれい」

こちらは、「高嶺ルビーNEO」と呼ばれる品種で、一般的な白いソバより香りが良くコシのある麺を打てるのが特徴です。
今年は台風の影響を受けなかったこともあり生育は順調で、中にはすでに実をつけたものも見られました。

(観光客)
「きれいですね。初めて赤いのを見ました」

(永井さん)
「棚田の風景、先人たちが苦労して築いたところを見てもらって。山間地は(手入れに)これだけの苦労をしていることを理解してもらいたい」

花を楽しめるのは今月いっぱい。
ソバの実は来月中旬に収穫され、永井さんが営むレストラン「ぼたん茶屋」で提供されることになっています。

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