街歩きでポイント獲得、お得なクーポンに エリア回遊アプリ、神戸・中心部の繁華街で導入

アプリ「BE KOBE FUN」の機能のイメージ

 街を回遊するだけでポイントがたまり、提携店舗・施設で利用可能なクーポンに交換できるアプリ「Be Kobe Fun(ビー・コウベ・ファン)!」を、自動車用電子機器メーカーのデンソーテン(神戸市兵庫区)を中心とするプロジェクトチームが開発した。10月から、同市中央区の三宮▽北野▽ウオーターフロント▽元町▽JR神戸駅前▽神戸ハーバーランド-の各地区で実証実験を実施している。

 デジタル技術の活用で市民生活の利便性向上や地域課題の解決などを目指す同市「スマートシティ事業」の一環。産官学約80の企業や団体、大学などでつくるまちづくり推進組織「KOBEスマートシティ推進コンソーシアム」に参加する同社とNTT西日本、神戸新聞社、TOA、神戸デジタル・ラボなどが事業展開する。

 スマートフォン専用アプリをダウンロードすると、対象エリアを回遊するだけでポイントを獲得。利用者は、地区内の提携店舗・施設で使えるクーポンに交換し、割引を受けることができる。アプリでは「SNS(交流サイト)映え」するお薦めスポットの紹介や、神戸新聞などのお出かけ情報も読める。

 一方、店舗・施設側は、街を訪れた人たちの回遊状況をリアルタイムで一覧できる画面「ダッシュボード」を確認しながら、来店率が低い時期、時間帯に合わせてタイムリーにクーポンを発行することが可能。効率的な集客を行える。提携先は現在約20店で、プロジェクトチームが募集を進め、さらに増える見通し。

 実証実験の期間は12月25日まで。 (藤原 学)

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