今年は「暖冬」予報 スーパーエルニーニョ&温暖化で気温高い可能性大 紅葉の見頃はいつ?遅い季節の進み影響は

青山アナウンサー:
24日午後に発表された最新「冬の天候予報」と今秋の紅葉見頃について、気象予報士の乙藤さんに伝えてもらいます。

RCCウェザーセンター 乙藤亮平 気象予報士:
気象庁の11月~来年1月までの3か月予報では、オレンジ色や赤色で示された通り、暖冬傾向が出ています。11月は平年並みか高い予想、12月・1月は平年より高い予想となっている。

11月は晴れる予想が多く、日中はきょう24日のように少々暑くて汗ばむような日もあるかもしれません。季節の進みはゆっくりとなりそう。1月は冬型が弱いので低気圧が近づいても雪にはならずに雨やみぞれとなりそう。

この冬は「スーパーエルニーニョ」が発生するのが確実視されている。南米・ペルー沖のエリアの海面水温は、9月は基準値よりも2℃以上も高くて、統計史上過去3番目に高くなっている。その分、インドネシア付近で晴れやすくなって暖かい空気が南から入りやすくなって暖冬予想となっている。

青山アナウンサー:
スキー場の関係者などは「暖冬」だと気になるでしょうね。

コメンテーター 木下ゆーきさん:
そうですよね、あと魚介類とかですよね、魚も寒いほど脂のりますし、牡蠣とかも寒いほど身が大きくなって美味しくなるといいますけど、そのあたり心配ですね。

青山アナウンサー:
海産物や農産物への影響も心配ですね。一方で、光熱費が少しでも抑えられたら…というのもありますね。

乙藤亮平 気象予報士:
色んな形で影響して悩ましいところではありますね。

ことしの紅葉 見頃はいつ? 夏の猛暑の影響は?

乙藤亮平 気象予報士:
広島県内の紅葉の見頃を見ていくと、きょう24日の時点で北部では少しずつ色づく地点も出てきている。各地の観光協会に聞いたところ、例えば比婆山では色づきに関しては始まるのが1週間ほど遅かったということですが、その後、朝晩が一気に低くなって寒くなったので、各地で見ごろ自体は例年並みに落ちついてきたということです。

尾関山公園は今週末からライトアップも始まりますし、北部を中心に来月前半を中心に見頃を迎えていきそうということでした。南部でも来月を中心に見頃を迎えていきそう。

紅葉には今のところ大きい影響はないですが、暖冬の傾向が続いていくと冬のレジャーなどを中心に影響が出るおそれがあります。

中根アナウンサー:
色合いはどうなんですか?

乙藤亮平 気象予報士:
心配されていたんですけど、今月に入って朝晩がしっかり冷えたのが大きかったようで、例年通り進んでいるようです。

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