広島電鉄が導入する新乗車券システムとは

広島電鉄が10月23日に導入を発表した新たな乗車券システム。利用者からはさまざまな受け止めが聞かれ、利便性を高めるためには連携する事業者を増やせるかが、鍵となりそうです。

広島電鉄が導入する新たな乗車券システム「MOBIRY DAYS」。事前に会員登録し、スマートフォンのQRコード、または、スマートフォンを持たない人は、新たな専用のICカードを機械にかざして運賃を支払います。2024年9月の開始を予定しており、現在31の交通事業者で使える「パスピー」は2025年3月にサービスを終了します。新しいシステムではほかのバス事業者やJR西日本が発行するICカード「ICOCA」などとの連携は未定です。

■利用者

「無駄だと思う進化はしていくけどICOCAで十分。バスも電車も」

「新幹線のチケットもQRコードだったりするので、そういう流れになるのは納得できる。」

広島電鉄は、現在のシステムの更新には、およそ40億円が必要なことから、費用を抑えることができる新しいシステムの導入を決めたとします。また、銀行の口座やクレジットカードと紐付けるため、アプリから入金が可能、などメリットがあると専門家は話します。

■呉工業高等専門学校 神田佑亮教授

「後ろに人が並んでいてチャージに時間がかかってという時にプレッシャーを感じる人が多いと思うがその心配がなくなる(チャージで)バスの運行にも時間がかかっていたので結果としてバスの所要時間が短くなる(定時運行がしやすい)」

さらに、観光客が多く訪れる広島での重要性もあげます。

■呉工業高等専門学校 神田佑亮教授

「こうした仕組みは海外は結構あってスマートフォンをかざしてチケットを買うというのは一般的な流れになってきているそうした意味でも海外から来るインバウンドの観光客にとっても格段に使いやすくなると思う」

利便性を高めるために、今後は連携する事業者をいかに増やすことができるのかが鍵となりそうです。

【2023年10月24日 放送】

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