兵庫県宝塚市は児童手当の受給対象者16人に計176万円が未払いだったと発表した。うち2人には国の「子育て世帯臨時特別給付金」も計40万円未払いだった。
市によると、本来受給対象となる扶養対象配偶者16人を扶養対象外としたため、2021年度は2人に計30万円、22年度は14人に計146万円の児童手当が未払いとなった。
21年度の2人は、児童手当を全額受けていることが支給条件となっていた同給付金についても誤りが生じ、未払いとなった。
市は19年度、国の制度改正に合わせ、児童手当の受給額判定システムを改修。さらに20年度に更新した際、業者が改修前の状態で作業をしたのが原因で、受給額の判定を誤ったという。
未払いは児童手当の通知を受け取った市民からの問い合わせで発覚。市は今月中に未払い分を支給する。業者は未払いの同給付金と対応にかかる事務費の全額を市に賠償する。 （西尾和高）
