犬も『恋』をするの?好きなわんこがいる理由や恋心を解説「想像しただけで可愛い」「好みがあるのは伝わってくる」

わんこにも好きなわんこはいる♡

お散歩やドッグランで他のわんこと出会ったとき、愛犬の反応はさまざまです。しっぽを振りながら寄って行って互いに嬉しそうに匂いを嗅ぎ合うこともあれば、唸り声を上げて激しく威嚇して近づかせないということも。

わんこの性格によっては誰に対しても同じ反応をするということもあるかもしれませんが、相手によって態度を使い分けているという場合、そこに「好き」「嫌い」という感情が介在しているであろうことは明白ですよね。

わんこの「好き」と「恋心」は別物

そう、わんこにも好きなわんこはいます。でもその「好き」が人間で言うところの「恋心」かというと、そこには疑問符がつきます。

「恋心」というものを、ひいては「この相手との子どもがほしい」という生殖本能につながるものとして定義するのであれば、わんこの「好き」は「恋心」とは言えないでしょう。

人間の「恋心」は相手の外見やステータスなどにも大きく左右されるものです。その点、わんこの「好き」は相手の外見やステータス(わんこで言えば犬種や血統でしょうか)などは全く関係なく、単純に遊んでいて楽しい相手や波長が合う相手に向けられるポジティブな意識であり、場合によっては性別すらも関係ありません。

「好き」だから「会いたい」し「遊びたい」けれど、「好き」だから「結婚して子どもがほしい」という発想にはならないと考えられます。

発情期は恋の季節

ではわんこがどんなときに「相手との子どもがほしい」と思うのか。それはとても単純で、「発情期」が訪れて異性と出会ったときです。冒頭で紹介した「猫の恋」は春の季語ですが、わんこの恋の季節はいつなのでしょうか。

明確な発情期があるのはメスのみ

実は明確な発情期があるのはメスのみで、2週間程度の期間で年に1〜2回周期的に訪れます。一方、オスにはそのような発情期はありません。と言うよりも、発情期のメスと出会ったときには、いつでも発情できると言った方が誤解が少ないかもしれません。

近年は一般的な家庭犬で繁殖を望まない場合には、オスメスともに去勢するパターンが増えていますし、そもそも外飼いの習慣そのものが減ってもいるので、予期せぬ妊娠トラブルが起こることも少ないですが、去勢していない場合には発情期の行動には注意が必要です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?三十年ほど前、恋人わんこに会うために島と島の間を何度も泳いで渡ったというわんこの実話を元にした『マリリンに逢いたい』という映画が公開されて、わんこの純愛物語として大ヒットしました。

この裏側にも、実はメス犬マリリンの発情期が関わっていたという説もありますが、仮にそうだったとしてもよほど相性の良い相手でなければ、主人公のオス犬が何度も通うことはなかったでしょう。

人間のような恋愛感情ではないとしても、わんこの「好き」という気持ちの純粋さはある意味では人間以上と言えます。愛犬が他のわんこに好き好きアピールをしていたら、飼い主さんとしてはぜひ微笑ましい気持ちで見守ってあげたいですね。

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