猫あるあるの「トイレハイ」ウンチのあと、突然走り回る3つのワケ ほっといて大丈夫?

1.野生の本能から

本来猫の「トイレハイ」は野生時代から続く猫の本能で、外敵から襲われないために身に付けた習性です。野生において排泄とは、リスクが大きい行動で、排泄中は無防備になるため、外敵から襲われてしまうリスクがありました。

そのため、猫の祖先たちは、排泄完了後に速やかにその場を走り去ってリスクを回避していたそうです。そのような行動が起源となって、現在のイエネコたちにも習性として引き継がれています。

さらに、トイレハイはオシッコよりもウンチの方が起こりやすいと言われています。その理由は、ウンチの方が排泄に用いる時間が長くなりやすいから。トイレのときも用心深いのは、警戒心が強い猫ならでは、という印象ですね。

2.交感神経と副交感神経が切り替わるから

猫がトイレハイを行う理由として、交感神経と副交感神経の切り替わりも挙げられます。

猫は排泄中、副交感神経が優位に働き、リラックスした状態になっています。一方、排泄が完了すると、副交感神経から交感神経へと優位が切り替わり、リラックス状態から一転、緊張・興奮状態になります。

その結果テンションも高まりやすくなるため、トイレハイを誘発させている可能性はあります。

3.「トイレしたよ」アピール

もしかすると、「トイレハイ」は猫から飼い主さんに対しての「トイレしたよ」アピールなのかもしれません。つまり、「トイレしたから掃除してね」というサインです。

猫はとても綺麗好きで、トイレが汚いと不満に思い、ストレスを感じます。そのため、あの手この手で飼い主さんにトイレを掃除してもらおうと思っていても不思議ではありません。

猫が「トイレハイ」を目にしたら、なるべく早いタイミングでトイレ掃除をしてあげましょう。

トイレハイは放置しても大丈夫

トイレをした後に走り回る猫の様子を見て、不安に感じられる方もいるかもしれません。この状態は放っておいても大丈夫なのでしょうか。

結論を述べると、トイレハイは放置をしても問題ありません。トイレハイはあくまでも猫たちの習性であり、野生から続く身を守るための本能です。異常があって行っているわけではないので安心して大丈夫です。

ただし、猫が排泄時に鳴き声を上げたり排泄物の頻度や状態にいつもとは異なる変化が見られる場合は、病気のサインである可能性があります。トイレハイ以外に気になることがあれば、早めに獣医師に相談してみましょう。

まとめ

「トイレハイ」は猫本来の習性であり本能。問題がない行動であるため、放置していても大丈夫です。

逆に、猫本来の本能に由来する行動であるため、無理にやめさせようとするのは非常に困難です。猫はトイレの後には走り回る動物なのだ、と割り切ってしまう方が楽です。

今回の記事を参考に、もし愛猫がトイレハイになっても、優しく見守ってあげてください。

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