【インドネシア】東ジャワの教育経済特区、英名門大が開講へ[社会]

英ロンドン大学キングスカレッジは、2024年9月にシンガサリ経済特区で修士課程を開講することで合意した=23日(経済担当調整省提供)

インドネシア政府は24日、東ジャワ州マラン県のシンガサリ経済特区で、英ロンドン大学キングスカレッジが2024年9月に開講すると発表した。経済特区内に「人材開発ゾーン(HDZ)」を開発し、教育分野に特化した経済特区として整備する。

国家経済特区委員会とロンドン大学キングスカレッジの関係者、東ジャワ州のコフィファ知事らが23日、「東ジャワにおける高等教育での英国とインドネシアの協業」と題したシンポジウムを開催。24年9月にシンガサリ経済特区でロンドン大学キングスカレッジの授業を開講することで合意した。まずはデジタル経済分野の修士課程を開講し、25年1月には「デジタルフューチャー」と題した課程も追加する。

国家経済特区委員会のスシウィジョノ事務局長代行は、45年の先進国入りには高度な人材を育成することが必要だと強調。国内外の大学や産業界との連携の場となる人材開発ゾーンの開発を支援する方針を明らかにした。

シンガサリ地区は19年に政令で経済特区として指定された。

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