氷見のポン酢いかが みかん、ユズを有効活用 元協力隊・鈴木さん商品化

氷見産のみかん、ユズ、スギを活用した商品を紹介する鈴木さん=氷見市役所

  ●杉の香りの保湿オイルも開発

 元氷見市地域おこし協力隊の鈴木広美さん=諏訪野=が起業し、氷見産のみかんとユズを使ったポン酢「氷見のポン酢」2種類を商品化した。販売ベースに乗らない規格外の実を有効活用して香り豊かに仕上げた。みかんと氷見杉の香りを配合した保湿オイル2種類も開発。29日に市内で開催されるひみ食彩まつり(富山新聞社後援)を皮切りに販売を始め、自然資源の魅力を伝える。

 鈴木さんは2019年7月から昨年6月まで協力隊を務めた。アロマスクールを主宰していた経験などを生かし、在任中は氷見杉などを使ったアロマスプレーなどを製品化した。今回、商号を「de R(デアール)」とし、本格的に起業した。

 氷見のポン酢は「灘浦みかん」「八代ゆず」の2種類で、市北部で生産される灘浦みかんと、八代地区産のユズを材料にする。果汁とともに、ペースト状にした皮を使い、香り豊かに仕上げた。120ミリリットル入りで1本810円。

 保湿オイルは髪や素肌のための化粧品で、氷見杉は森の癒やしを感じさせる香り、灘浦みかんは柑橘系のみずみずしい香りが特徴だ。アロマウオーター10種類も商品化した。

 鈴木さんは24日、市役所で林正之市長に商品を紹介した。林市長はポン酢について「ブリや氷見牛に合いそう。セットにすれば地産地消になる」と評価した。

 鈴木さんは「活動中に出会った市民や農家の声がポン酢につながった。市内の飲食店でも使ってほしい」と話し、ふるさと納税の返礼品としての活用にも意欲を見せた。

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