氷見市沖に浮かぶ県天然記念物の唐島周辺で24日朝、冬の風物詩「気嵐(けあらし)」が発生し、上野俊昭さん(83)=同市本町=が写真に収めた。朝日でオレンジ色に輝く海から、水蒸気が立ちのぼる幻想的な光景が訪れた人を楽しませた。
気嵐は、温かい海水と冷たい空気の温度差によって海面に水蒸気が発生する現象で、晴天で気温が低いと観測できることがある。
上野さんは「雲もなくいいコンディション。朝がぐっと寒くなったのでシーズン本番といえるでしょう」と話した。
●霜降、氷見冷え込み
二十四節気の一つで霜が降り始めるころとされる「霜降(そうこう)」の24日、富山県内は高気圧に覆われたが気圧の谷や上空の寒気の影響を受けて曇り、雨や雷雨となる所があった。最低気温は氷見市で7.6度と11月上旬並みに冷え込み、残る9観測地点は富山市中心部10.9度、高岡市伏木11.8度など10月中~下旬並みだった。
富山地方気象台によると25日の県内は曇り時々晴れで、雨や雷雨となる所がある見込み。