ロドリゴ&ベリンガム弾のマドリーが敵地でブラガ撃破! GS3連勝でクラシコに弾み【CL】

[写真:Getty Images]

チャンピオンズリーグ(CL)のグループC第3節、ブラガvsレアル・マドリーが24日にエスタディオ・ムニシパル・デ・ブラガで行われ、アウェイのマドリーが1-2で勝利した。

前節、ナポリとの接戦を制してグループステージ2連勝を飾ったマドリーは、勝ち点3差で3位に位置するブラガとの連戦初戦で3連勝を狙った。直近のセビージャ戦の1-1のドローで公式戦連勝が「4」でストップしたアンチェロッティのチームは、週末にバルセロナとのエル・クラシコを控えるなかで先発4人を変更。アラバとメンディ、クロース、チュアメニに代えてナチョ、フラン・ガルシア、カマヴィンガ、モドリッチを起用した。

攻撃時4バック、守備時5バックの布陣で臨んだブラガは、格上相手に後ろ重心になることなくアグレッシブな入りを見せた。

対するマドリーは様子見の入りとなったが、ベリンガムやヴィニシウスが前線で仕掛けや駆け引きを繰り返して攻め手を窺う。すると16分、最後尾のナチョからのロングフィードに反応した左サイドのヴィニシウスが対峙した相手DFを振り切ってGKとディフェンスラインの間へ高速グラウンダークロスを供給。これをニアに飛び込んだロドリゴがワンタッチで合わせ、公式戦12試合ぶりの今季2点目とした。

悩めるロドリゴの久々のゴールによって先手を奪ったマドリーだが、ここから完全に試合のペースを握るまでには至らず。失点後も臆せず前に出てくるブラガは、要所でマドリーの圧力をいなしながら前線のスピードを活かした攻めを仕掛ける。そして、セットプレーやボックス内にしっかりと人を送り込んだ仕掛けからリカルド・オルタやアリ・エルムスラティに決定機が訪れるが、マドリーの身体を張った守備に阻まれる。

リードを維持しつつも前半の内に追加点がほしいエル・ブランコは、個的優位をもたらすヴィニシウスのオフ・ザ・ボールの動きを使って幾度も相手を引っくり返す場面を創出。その形から効果的にフィニッシュまで持ち込むが、オフサイドやGKマテウスの好守などもあり2点目とはならず。

互いに選手交代なしで臨んだ後半、集中した入りを見せたマドリーは早い時間帯の追加点を目指す。51分にはセットプレーの二次攻撃からベリンガムが強烈な左足のシュートを枠に飛ばすが、これはGKマテウスの好守に遭う。さらに、59分にもカマヴィンガが利き足とは逆の右足のシュートを枠に飛ばすが、これもファインセーブに阻まれる。

それでも、攻勢を続けるアウェイチームは61分、絶好調のイングランド代表MFが決定的な仕事を果たす。

カウンターシチュエーションからバルベルデとロドリゴのコンビで右サイドを攻略。ロドリゴのクロスはファーに流れて攻撃がスピードダウンさせられたが、左サイドでこぼれを回収したヴィニシウスからペナルティアーク付近でマイナスのパスを受けたベリンガムがゴール前の密集を抜く絶妙なグラウンダーのコントロールシュートをゴール右隅に流し込んだ。

ベリンガムのCL3試合連続ゴールで勝利に大きく近づいたかに思われたが、ブラガも見事な反発力を見せる。失点直後の62分に右サイドでジャロ、メンデス、バンザと内と外の細かい出し入れで揺さぶると、最後はボックス右のジャロがニアを射抜く鋭い右足のシュートを突き刺した。

この反撃の狼煙を上げるゴールによってスタジアムのボルテージが一気に上がると、ここからブラガ攻勢の時間帯が続く。70分にはボックス内での細かい繋ぎからゴール前のリカルド・オルタが右足を振るが、ややコースが甘くなったグラウンダーのシュートはGKケパにはじき出される。

この流れを受け、アンチェロッティ監督はロドリゴとフラン・ガルシアを下げてチュアメニ、メンディと守備的な選手を続けて投入し、試合を落ち着かせにかかる。これで徐々に膠着状態に持ち込むが、ヴィニシウスのゴールがオフサイドで取り消しになるなど勝負を決める3点目を奪えない。

それでも、最後まで集中した守備で2失点目を許さなかったマドリーが、敵地で2-1と競り勝ってグループステージ3連勝を達成。苦しみながらも白星を取り戻し、今週末のクラシコへ大きな弾みを付けた。

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