めざした“未知”、お茶屋の洋菓子 緑茶園(天童)シュークリーム発売

抹茶味(左)とほうじ茶味のシュークリーム。茶筒の形をしているのが特徴だ

 天童市久野本3丁目のお茶専門店「緑茶園」(遠藤哲也社長)は、抹茶とほうじ茶を活用した2種類のシュークリームを考案し、25日に販売を開始する。国内外で経験を積んだ洋菓子職人と協力し、食べ進めるごとにお茶の味が広がる一品に仕上げた。茶筒をイメージするなど形にもこだわり、遠藤社長(42)は「まちのお茶屋が作るスイーツを多くの人に味わってもらいたい」と話す。

 「山形にない“未知”を届ける」をコンセプトに、昨年まで河北町で洋菓子店を営んでいた日下部浩一さん(57)とともに商品開発した。日下部さんは山形学院高を卒業後にスイスに渡り、在ジュネーブ国際機関日本政府代表部で料理人を務めたり、日本のフランス菓子店で修行を重ねたりした職人だ。

 シュークリームは丸くキャベツのような形をしているのが一般的だが、常識にとらわれないことにこだわり、茶筒型に焼き上げた。フランスでは昔から親しまれているというカスタードクリームとバタークリームを詰めている。その上で抹茶味とほうじ茶味に仕上げ、スポイトに入れたお茶のソースで味の濃さを調整できるようにした。

 同社は売り上げの大半を通販事業が占め、店舗の活性化を課題としている。今回の新商品名は「シュー チャチャチャ」で、店舗で販売し、遠藤社長は「『山形には面白いお菓子がある』という新たな提案をしたい」と話す。

 抹茶味、ほうじ茶味が1個ずつの2個セットで1188円、2個ずつの4個セットで2160円。数量限定で販売する。問い合わせは同社023(654)3032。

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