「こも」巻き、松ぬくぬく 鶴岡公園で冬支度

幹にこもを付ける「松の胴巻き」作業=鶴岡市・鶴岡公園

 鶴岡市の鶴岡公園で「松の胴巻き」が24日、行われた。市シルバー人材センターの会員が園内の84本の幹にわらで編んだ「こも」を巻き、冬支度を済ませた。

 二十四節気の霜降(そうこう)に合わせ、害虫対策のために1963(昭和38)年から行われている。会員7人が3班に分かれて園内を回り、アカマツやクロマツなどの幹にこもを縄でしっかりと巻き付けた。作業をしていた同市大山の佐藤由蔵さん(77)は「見栄えをよくするために、こもが重ならないように巻き、縄もたるまないように縛ることを意識している」と話した。

 虫の越冬習性を利用した駆除方法で、わらで編んだ暖かいこもの中に虫を集める。こもは来年3月の啓蟄(けいちつ)の頃に取り外され、焼却する。

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