風景画に安らぎ感じて 釜石・テットで画家桑畑和生さん回顧展

トークイベントでこれまでの歩みを振り返る桑畑和生さん

 岩手県釜石市新町の画家桑畑和生さん(72)が10代から現在までに手がけた油絵の回顧展は30日まで、同市大町のテットで開かれている。

 県内外の風景などを描いた18点を展示する。「青いリボンの少女」は半世紀以上前の釜石北高3年時にルノワールの画集を模写した作品。海岸にたたずむ人と空高く浮かぶ三日月が印象的な「海に安らぐ日」は、約1年かけて完成した力作だ。

 初日の21日にはトークイベントも開かれた。桑畑さんは「『風景と人物の好ましい関係』を描きたい。せかせかしたことが多い時代に、安らぎを感じてもらえるといい」と来場を呼びかける。

 午前10時~午後6時(最終日は正午まで)。入場無料。

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