坂本龍一の記憶と想像の人物録、書籍『坂本図書』が早くも増刷。重版を記念して本書あとがきを特別公開

坂本龍一が生前から準備していた図書構想「坂本図書」の第1弾として、今年9月24日より発売開始した書籍『坂本図書』(発行:一般社団法人坂本図書、発売:バリューブックス・パブリッシング)が早くも増刷となった。 書籍『坂本図書』は、2018年から2022年にわたり『婦人画報』で掲載された、連載「坂本図書」36回分と、2023年3月8日に実施された坂本龍一と旧知の仲である編集者・鈴木正文との対談「2023年の坂本図書」を収録している。本から始まり、本に気づかされ、本で確信する。本書は、本を媒介に浮かび上がる、坂本龍一の記憶と想像の人物録だ。

このたびの重版を記念し、本書のあとがきが特別公開された。 ▼本書のあとがきを特別公開

あらゆる垣根 超えてゆく好奇心|『坂本図書』あとがき(文:吉田純子)

https://s.valuebks.info/sakamotolibrary_atogaki

吉田純子(よしだ・じゅんこ)

朝日新聞編集委員。和歌山県生まれ。1993年東京芸術大学音楽学部楽理科卒業、96年同大学院音楽研究科(西洋音楽史)修了。伴奏ピアニスト、キーボード奏者、音楽ライターを経て97年朝日新聞社入社。仙台支局、整理部、広告局広告第4部(金融担当)などを経て現職。コラム「日曜に想う」を執筆中。

図書構想「坂本図書」について

「坂本図書」は、「いつか古書店の店主になるのが夢だった」と語るほど、愛書家として知られる坂本龍一が2017年から準備を進めていた、自身の本を多くの人と共有するための図書構想。今年3月28日に71歳で亡くなった、坂本龍一の意思を継いだ《一般社団法人坂本図書》が設立された。 設立に伴い、坂本龍一の所蔵の本を実際に手に取り、読むことができる空間「坂本図書」が2023年9月にオープンし、完全予約制・場所非公開の空間は早くも大きな話題を呼んでいる。

「坂本図書」とバリューブックスについて

バリューブックスでは、一般社団法人坂本図書の理念に賛同し、同団体による本にまつわる活動をサポート。第1弾となる書籍『坂本図書』をはじめ、今後一般社団法人坂本図書が刊行していく予定の書籍の出版や、この都内某所の図書スペース「坂本図書」が今後行なっていく予定の古書その他の物販の流通などを担っている。 また、このたび刊行された『坂本図書』の、バリューブックスのウェブサイトにおける販売に伴う書店としての利益分を、一般社団法人坂本図書に還元している。

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