生け花や茶道で交流 オランダ留学生と高校生ら 平戸

生け花を楽しむオランダの留学生とパートナーの高校生=平戸市宮の町

 オランダ・ノールトワイク市の高校生10人が4年ぶりに長崎県平戸市に短期留学し、地元の高校生や住民と生け花や茶道など日本の文化や日常生活の体験を通じて交流している。滞在は27日まで。
 平戸市は2012年、当時のノールトワイケルハウト市と姉妹都市協定を締結し、高校生の相互訪問などをしてきた。新型コロナウイルス禍で中断している間は、オンラインで交流を重ねてきた。
 レーウェンホルスト中高学校から訪れている14~15歳の留学生は、パートナーとなる平戸市内の県立高3校の生徒宅にホームステイしながら、市や高校などが用意したプログラムを楽しんでいる。

茶道を体験するオランダの留学生=平戸市、天桂寺

 県立平戸高(草積町、峰薫校長)では、体育などの授業に参加し、文化祭の準備活動と書道を体験。臨済宗・天桂寺(大久保町、堀田泰邦住職)では座禅と茶道の作法を学んだ。市民団体「花で結ぶ絆プロジェクト」主催の生け花講座にも参加。リンドウ、ハイビスカスなどをアレンジした「自由花」に挑戦した。
 ロイス・ファン・ヘイメルさん(15)は「平戸の街はきれいで静か。みんなで日本の文化を経験できることが楽しい。生け花はオランダのクリスマスの飾り付けを思い出し、懐かしかった」。県立猶興館高2年、中村朱里さん(17)は「伝わらないときはスマホの翻訳アプリを使っている。たくさんの写真を一緒に撮りたい」と話し、互いの心の距離を縮めている。

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