ウニの共販数量、震災以降で最高 岩手・前年度より19%アップ

水揚げされたウニ。今季の県内の数量は震災以降最高となった=宮古市田老

 今季の岩手県のウニ漁が終了し、県漁連の生ウニ(むき身)の共販実績は数量119.6トン(前年度比19.4%増)で東日本大震災以降、最高だった。天候に恵まれたことや磯焼け対策で口開け(出漁)の回数が例年より多かったのが要因。金額は12億1652万円(同4.9%減)で2番目に高かった。

 地区別は上閉伊37.2トン(同38.2%増)、気仙29.7トン(同22.8%増)、九戸18.5トン(同0.7%増)、山田17.7トン(同4.4%減)、宮古16.3トン(同36.1%増)だった。

 震災後は餌となる海藻が不足して身入りが進まず、数量を押し下げたが、2022年度に震災以降初めて100トンを突破。23年度はさらに伸ばした。金額は2年連続で10億円を超えた。

 

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