「ひとつ安心した」袴田巖さんの再審への出廷免除、静岡地裁認める 姉・ひで子さん「補佐人」として起訴内容に意見述べる

「袴田事件」の再審=やり直し裁判の初公判を2023年10月27日に控え、裁判所が袴田巖さんについて出廷の免除を決めたことが明らかになりました。

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1966年、静岡県の旧清水市で一家4人が殺害された事件で死刑が確定した袴田巖さん(87)の再審が10月27日、静岡地方裁判所で始まるのを前に裁判所、弁護団、検察による3者協議が10月24日行われました。

弁護団によりますと、この中で裁判所は「袴田さんの出廷について強制はしない」と述べ、免除を認めたということです。

袴田さんは長年にわたり拘置されたことで精神的に不安定な状況が続いていて、現在も十分に会話ができないことなどから、弁護団は再審への出廷を免除するよう求めていました。

<袴田事件弁護団 小川秀世弁護士>
「精神状態に非常に悪影響を及ぼすだろうということで、我々もそういう風に考えていましたから、ひとつ安心したというそういう段階」

27日の初公判では姉のひで子さん(90)が「補佐人」として参加し、起訴内容に対する意見を述べるということです。

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