「食欲の秋」が愛猫の命取りに…猫には毒になる秋の食べ物4つ

1.さといも

ホクホクの食感がたまらないさといもですが、猫にとってはつらい症状が出てしまいます。

さといもの茎や根に含まれるシュウ酸カルシウムを取りすぎると尿路結石の原因となってしまうほか、口内炎や皮膚炎を引き起こすことがあるので注意が必要です。

また、生の状態では下痢や嘔吐などの消化器症状も現れる可能性があります。

猫がさといもを誤食してしまった場合は速やかに動物病院を受診しましょう。

2.生のマグロ

秋から冬にかけて旬を迎えるマグロはキャットフードの原料として使われている食材なので、食べさせても特に問題ないように思えますよね。

茹でたり蒸したりとしっかり加熱をしたマグロであれば、タンパク質が豊富なので猫のエネルギー源となります。

猫に生の状態のマグロをあげすぎると

  • チアミン欠乏症
  • ヒスタミン中毒

などのリスクがあり、ふらつきや痙攣、食欲不振、下痢、嘔吐などの症状が現れる可能性があるのです。

少し目を離した隙に、匂いにつられた猫がお刺身を奪ってしまった…ということがないように充分気をつけてくださいね。

3.なす

秋となすと言えば、「秋茄子は嫁に食わすな」ということわざを思い浮かべる方も多いかと思います。体が冷えてしまうからなど理由には諸説ありますが、なすは猫にとっても与えないほうが良い野菜なのです。

なすは動物や虫から自分の身を守るために「アルカロイド」と呼ばれる毒性のある成分が含まれていて、猫が食べると下痢や嘔吐、血便、よだれなどの症状が出ます。

アルカロイドは実の部分には少量ですが、葉・茎・根の部分には多く含まれているので特に注意が必要です。

実の部分だとしても誤食してしまった場合は獣医師に相談してください。

4.いちじく

いちじくは美容や健康に良い影響を与えてくれる栄養価の高い果物ですが、猫には危険な果物なのです。食べることはおろか、触れることすら危険と言われているほど。

いちじくには猫の皮膚や口内の粘膜を荒らす原因となる「フィシン(フィカイン)」「フラノクマリン(フロクマリン)」という2つの成分が含まれています。口内炎の痛みから大量のよだれが出てしまったり、下痢や嘔吐などの消化器症状も見られることがあります。

ごく少量だけでも中毒を引き起こしてしまいやすいので、食べたり触れたりしないように予防策を取りましょう。

まとめ

さまざまな旬の食材を楽しめる食欲の秋ですが、人間が食べる野菜や果物、魚の中には猫にとって危険なものがあります。

加熱すれば食べられるもの、少し食べただけでも中毒の危険性があるもの、食べる以前に触れることすら危険なものなど危なさのレベルもそれぞれ異なります。

猫がつらい思いをしてしまいますので、基本的に人間の食べ物は与えないようにして誤食を防ぐための対策を取りましょう。

© 株式会社ピーネストジャパン