共働きの家庭で犬を飼うのは難しい? 配慮すべきポイント3つに「家族の協力が大切だね」「便利グッズの存在も心強い」

共働きの家庭で犬を飼う前に考えるべきこと

犬はもともと群れで生活をする生き物なので、群れを形成するのが人間だとしても家族と一緒に過ごす時間が大好きです。そのため、犬を飼育しようと思ったらまず一番に「犬との時間をたっぷりとってあげられるか」を考えましょう。

もちろん犬にも個体差があるため、飼い主や人間にべったりくっついているのが好きな子もいれば、割とクールに一定の距離を欲しがったり一人時間をゆっくりと過ごしたがったりする子もいます。

しかしどんな性格の子だったとしても、一緒にいられる時間には犬たちを優先して生活しなければいけないことには変わりがありません。

散歩や食事、ブラッシングやトイレの世話など、たとえ仕事や家庭の件でどんなに疲れていても、犬のためには必要な欠かせないお世話をしなくてはなりません。遊ぶことも含め、犬優先の生活ができるかどうかをよく考えてから迎える準備をしてください。

また、犬種や大きさ、年齢も重要な検討事項です。住環境や生活スタイルによっては、子犬を迎えるより成犬を考えたほうが良い場合もあります。

飼い主自身がどの程度自分で犬たちの手入れができるのか、運動に付き合えるのか、しつけができるのかを考え、それにあった犬を迎えたいものですね。

また愛犬に不慮の事故や病気が発生したり、飼い主側に何かトラブルがあって犬の世話が出来なくなったりしたときなどに、安心して頼れる先を確保しておくことも必要です。動物病院、実家、ペットシッターなど、複数の頼れる先を用意しておくと良いでしょう。

実際共働きの家庭で犬を飼う場合に配慮すべきポイント

共働き家庭のが犬を飼う場合、どうしても犬が留守番せざるをえない時間が発生してしまいます。

そのため、「犬をひとりにさせてしまうという部分をどうするか」というのが、共働きの家庭での一番の悩みどころなのではないでしょうか。

そのような場合、飼い主が配慮すべきポイントについて解説します。

1.留守中でも犬が安心できる場所を用意する

犬が自由に動けるように、留守番の間も室内をフリーな状態にしている方もいらっしゃると思います。犬にとっては確かに自由でストレスがかからないかもしれませんが、一方で誤飲誤食・悪戯などの危険があります。基本的には閉じた場所(ケージ内やペットサークル内など)で過ごすようにしてもらいましょう。

その際、犬の居場所となるケージやサークルは、窓辺や直射日光が当たるような場所は避けましょう。人通りなどの気配が近いと犬たちは安心できませんし、逃げられないサークル内で直射日光が当たり続けると熱中症などの危険があります。

室内で静かな場所を選んでサークルを設置したら、エアコンで室温を調整し、たっぷりの水を用意しておいてあげましょう。

2.ペットカメラなどの見守りグッズを活用する

近年では、ひとり暮らしや共働き家庭で使えるペットカメラや見守りカメラなどが充実してきています。飼い主のスマホと連携すると、自宅で留守番中の犬の様子を外出先でもリアルタイムで確認することができます。

また、犬に対してスマホからの遠隔操作で声をかける機能がついていたり、オヤツをあげたりできる機能があるタイプも販売されています。これらを使って留守番中の犬にさびしい思いをさせないようにすることができます。

3.ペットシッターや預かりを利用する

都市部で最近増えているのが、犬の幼稚園・保育園です。こちらは、しつけのトレーナーさんが行っているサービスのひとつで、日中はトレーナーさんの家や施設で預かってもらうことができます。

預かってもらっている最中は、ほかの犬と触れ合ったり、ドッグトレーナーからしつけのトレーニングをしてもらったりすることができるため人気があります。

また、家以外の環境が苦手な子の場合は、ペットシッターさんに来てもらうという方法もあります。ほかの犬とのふれあいが苦手、移動が難しい大型犬、シニア犬などはシッターさんにお任せするほうが安心という場合もありますね。

まとめ

ひと昔前は、家庭で動物を飼うと世話をするのが全部おかあさん、というケースが多くありました。

しかし現代では女性も働きに出て家にいないことも多く、一人で犬のお世話をすべて請け負うのは現実的ではありません。家族一人全員が世話をするんだという協力体制が不可欠です。

もちろん外的なサービスや便利グッズも欠かせません。たとえ共働きで家族が不在がちだったとしても、犬たちがより安心して生活していけるように上手にそれらを利用していきたいものですね。

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