神奈川県箱根町で、目玉が飛び出たような模様の突起を持つガの幼虫3匹が見つかった。「ミスジビロードスズメ」という種類。緑色の芋虫で、動くと突起が隆起する。各地に分布しているが、地元の人は「カエルみたい。初めて見た」と目を丸くする。
動植物の展示施設、町立「森のふれあい館」の元館長石原龍雄さん（71）が9月、自宅の庭にあるアジサイの葉の裏で発見。石原さんによると、目玉に見えるのは「眼状紋」といわれる模様で、本当の目は口のそばにある。
水生動植物などが専門の石原さんは、特徴的な姿について「野鳥から身を守るためでは」と話す。今はさなぎになって“目玉”は見納めとなった。
