鯉に波に日の丸!三浦カズの古巣サントス、日本LOVEな新ユニを発表 「日本人との“絆”115周年」を祝う

ブラジル1部の名門サントスFCとキットサプライヤーのUmbroは23日、2023-24シーズンの新サードユニフォームを発表した。

見るからに和柄テイストなこのデザインは、クラブと日本との絆を祝うものとなっている。

ただし、現時点でこのユニフォームについてのこれ以上の情報はクラブ側からは発表されていないため、以下は断片的な情報を基にお届けする。

Santos 2023-24 Umbro Third

サントス 2023-24 Umbro サード ユニフォーム

23-24新サードユニフォームはネイビーを基調色に、波模様を全体に描く和柄テイストなデザイン。“ブラジルのユニと日本”といえばコリンチャンスが有名だが、ついにサントスからも登場した。

濃淡ブルーの波模様の隙間に差し込むように配したレッドは鯉の輪郭線の一部分。このシャツには世界でも人気の高い日本の鯉の泳ぐ姿を全体に描いている。

「鯉の滝登り」という言葉もあるが、滝の流れに逆らうようにして突き進む鯉は忍耐強さの象徴。一般的に日本人のイメージとされる我慢強さ・忍耐力に重ね合わせた絵柄だ。

右袖には日の丸をバックに“JAPAN”をプリント。今回のサードユニフォームは完璧なまでに日本を意識したデザインとなっているが、なぜサントスがここまで日本を強調したデザインを採用したのか。その原点は今から115年前にさかのぼる必要がある。

サントスの公式サイトではクラブの歴史のアーカイブ化を進めており、最近アジア地域とのこれまでの歴史が公開となった。

それによるとクラブはこれまで日本で16試合を行い、11勝4分1敗という記録を残している。初来日は1972年で当時のチームには王様ペレも在籍。日本代表と対戦した国立競技場での試合はサントスが3-0で勝利を収めている。

また、このクラブには三浦知良や前園真聖氏、菅原智氏といった日本人選手がプレー。クラブと日本には密接なつながりがある。

しかし今回のデザインは115年前が原点だ。

1908年に日本からの初のブラジル移住者(781名)が降り立った地が、実はサントスの港だった。4月に神戸の港を出航し、サントスに到着したのは約50日後だったという。以来、サントスの街と日本人はともに協力し発展を遂げてきた。

今回のデザインは「日本人の移住115周年」と「クラブと日本との歴史」という、2つの要素を取り入れたものだと思われる。

【関連記事】この秋「街着にしてみたい」おしゃれサッカーユニフォーム5選

このビジュアルは向かって左側に“謎の棒線”が。数えると全部で40本の不思議なグラフィックだ。

深読みしすぎかもしれないが、サントスFCにおける日本人選手の象徴である三浦知良がブラジルに渡ったのは1982年12月のこと。本格的な活動を1983年からと数えるなら、今年でちょうど40年となる。

今では世界的にレアで懐かしい新品ユニフォームが揃う「Qoly × LFB Vintage」。“あの頃”を思いだす数々のユニフォームやグッズは見るだけでも楽しいです。

© 株式会社ファッションニュース通信社