アーセナルは日本時間10月25日、UEFAチャンピオンズリーグのグループステージ第3節でセビージャと対戦した。
前半の終了間際にガブリエウ・マルティネッリが先制ゴールを挙げると、迎えた53分、ガブリエウ・ジェズスが幻想的なゴールを決める。左サイドを突破した後、角度のない位置から右足を振り抜き、トップコーナーにシュートを突き刺したのだ。これが決勝ゴールとなり、アーセナルはセビージャを2-1で下してグループBの首位に躍り出た。
このゴールを受けて、あるレジェンドの発言が注目を集めている。そのレジェンドとは、プレミアリーグ歴代最多得点記録を持つアラン・シアラー氏だ。シアラー氏はアメリカメディア『The Athletic』を通じ、ジェズスへの批判を展開していた。
「ジェズスはここ数年間、一貫してxG(ゴール期待値)を下回っている。いいポジションにいながら、フィニッシュを決められていないということだ」
さらに、こうした主張に対する“証拠”も提示している。アーセナルは9月24日、プレミアリーグ第6節でトッテナムとのノースロンドン・ダービーを2-2の引き分けで終えた。この試合に先発したジェズスは32分、相手のビルドアップに対して猛然とプレスをかけてボールを奪い、そのままペナルティスポット付近からシュートを放つも、ボールはバーの上を越えていった。シアラーはこの場面をもとに、「ジェズスは力強いシュートを追求しすぎている」と指摘したのだ。
このレジェンドからの批判を耳にしていたかどうかは定かではないが、ジェズスがセビージャを相手に決めたゴールは、パワーと正確性を兼ね備えたものだった。ジェズスは自身のプレーでシアラー氏の“口撃”に反論したことになる。
しかし、この試合で1ゴール1アシストを記録したジェズスは、試合終盤にハムストリングを痛めピッチを後にしている。本人は試合後、『TNT Sports』に「それほどひどいものではないと思うが、見てみよう。おそらく明日、検査を受けることになる。きっと何でもないだろう」と語ったが、詳細はまだ明らかになっていない。