「めっちゃうまい」給食停止中の高校で寮生に弁当提供 ホーユーの元アルバイトの大学生が発案 ハラミステーキや海鮮グラタンを手作り「ちょっと豪華に」

広島市の業者、ホーユーが経営破綻し、給食の提供が止まっている市立沼田高校のために、25日、大学生が手作りの弁当を提供しました。

弁当を提供したのは広島修道大学健康栄養学科の10人です。ハラミステーキや海鮮グラタンなどを手作りして、容器に詰め込んでいきました。提供先の沼田高校体育コースの寮生に事前にアンケートし、栄養にも配慮してメニューを決めました。

広島修道大学4年生 薮本眞菜 さん
「スポーツしてる子は貧血になりやすい。あと運動するので、タンパク質の摂取が必要だと思うんですけど、それを意識したお弁当になっていると思います」

岡野隼也 さんは、沼田高校の食堂でアルバイトをしていました。

ホーユーの経営破綻後に給食の提供が止まった高校のうち、県立の6校では給食が再開しましたが、沼田高校ではまだ再開していません。このため大学同窓会の支援金に応募し、ほかの学生にも協力を呼びかけて弁当を提供することにしました。

広島修道大学4年生 岡野隼也 さん
「食材費が高くなってて、満足のいく食事を出せてないなと思っていたので、今回、こういう支援という形でちょっと豪華に原価500円ぐらいで食事提供できればという思いで立ち上げました」

この後、岡野さんたちは沼田高校を訪れ、62人の寮生たちに弁当を配布。寮生たちはできたての味を楽しんでいました。

沼田高校の寮生たち
「めっちゃうまいです」
「もう毎日来てほしいぐらいです」

沼田高校の給食は来月中旬に再開する見込みで、岡野さんたちは11月1日にも弁当を提供することにしています。

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