創業50周年!イタリアの名門ブランド“Lotto”の「90年代傑作ユニフォーム」5選

1973年に誕生したイタリアの名門スポーツブランドのロット(lotto)は、今年で創業50周年を迎えた。

意外と歴史の浅いブランドではあるが、サッカーの世界ではこれまでに名作と呼ばれるユニフォームを輩出。とりわけ90年代は象徴的なユニフォームが多い。

そこで、ここではその90年代から5つのユニフォームをご紹介しよう。

オランダ代表

オランダ代表 1992 lotto ホーム ユニフォーム

明るめのオレンジを基調にlottoロゴの幾何学的な模様が強く印象に残るデザイン。ホワイト、レッド、ブルーの国旗3色を使った襟も格好よい。

adidasとの契約が終了しlottoがサプライヤーとなった最初のユニフォーム。1992年の欧州選手権で着用し、前回大会の優勝には及ばなかったもののベスト4位入りを果たしている。その後lottoとは97年までパートナーとして共に戦った。

フィオレンティーナ

フィオレンティーナ 1992-93 lotto ホーム ユニフォーム

濃いパープルの色調が美しいlotto時代のユニフォーム。同ブランドとの契約期間は1991-93年と短い関係に終わり、93年からはUhlsportと新たに契約を結んでいる。

その2年間のユニフォームはどちらも似たようなデザインなのだが、襟までパープルに染めた92-93モデルのほうが圧倒的に紫感が強くて格好よい。胸ロゴが数少ない炭酸飲料「7UP」ということも手伝い、現在でも人気が高い一着だ。

スイス代表

スイス代表 1996 lotto ホーム ユニフォーム

1992年から始まったlottoとのパートナーシップ最後のユニフォーム。イングランドで開催された1996年の欧州選手権などで着用している。丸型の旧デザインのエンブレムも懐かしい。

レッドを基調色とするスイスのホームユニフォームは基本的に単色で塗りつぶすようなデザインが多いが、この96モデルはホワイトを使用した肩部分のグラデーションが美しい。この次(1997モデル)からスイスはPumaと契約する。

ミラン

ミラン 1995-96 lotto ホーム ユニフォーム

90年代のlottoを語る上で欠かせないチームの一つはミランだろう。

同ブランドとの契約期間は1993年から98年までと、決して長かったわけではない。だがその間に2度のスクデット(セリエA優勝)を獲得。さらに93-94シーズンはUEFAチャンピオンズカップ(現CL)を優勝し、通算5度目の欧州制覇を成し遂げている。

lotto期での大きな出来事といえば、リベリアの怪人と呼ばれたFWジョージ・ウェア(現リベリア大統領)の出現も強烈なインパクトを放った。後にミラン・ユニの象徴的な存在となる「OPEL」ロゴが胸に登場したのもlotto時代のことである。

クロアチア代表

クロアチア代表 1998 lotto ホーム ユニフォーム

紅白に彩られたチェッカー柄(市松模様)。クロアチアがフランスW杯で着たこのユニフォームも90年代lottoを代表する一着だ。

チェッカーフラッグが風に揺れるような湾曲したデザイン。左右非対称のこのユニフォームを着たチームは大躍進し、最終的にドイツとの3位決定戦を制して銅メダルを獲得している。lottoが文字のみのロゴを使ったのは90年代末期の2-3年ほどだった。

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そしてこのユニフォームといえば忘れられないのがフランスW杯での日本戦。グループステージ第2戦で両者が対戦し、1-0でクロアチアが勝利した。一方の日本はGSで2敗目を喫し、フランスへ応援を送る日本中のファンが絶望感に包まれることとなる。

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