観光列車「はなあかり」来年秋デビュー JR西「スーペリアグリーン車」導入 第1弾は敦賀ー城崎温泉 

JR西日本の新観光列車「はなあかり」の外装イメージ(designed by Yasuyuki KAWANISHI + ICHIBANSEN/nextstations)

 JR西日本は25日、来年秋に導入する新たな観光列車の名称を「はなあかり」に決めたと発表した。第1弾として同年10~12月に、北陸新幹線が来春に延伸開業する敦賀(福井県)-城崎温泉(兵庫県豊岡市)間を走る。その後、季節ごとに地域を変えながら西日本各地を運行する。

 名称は「地域が華やぐ」「地域のとっておき(の観光資源)にあかりを灯す」との思いを込めた。

 特急「はまかぜ」で使うキハ189系を改造した3両編成の全54席。1両はJR西の在来線で初めて、グリーン車より上質な「スーペリアグリーン車」を導入し、2人用の個室10室のみのゆったりとした空間とする。他の2両もグリーン車。弁当を提供し、車内のサロンや駅で歓迎イベントを行う。

 外装は「檳榔子染め」と呼ばれる黒褐色をベースに金色のツタをあしらう。内装は四季の草花をモチーフとした和の色彩とし、優雅な旅を演出する。運転日や料金は今後発表する。

 長谷川一明社長は、第1弾の運行について「時間をかけてゆったりと北陸、山陰地方に足を延ばしていただく列車。風光明媚で、優れた文化や食、伝統工芸があるエリアで、地元と連携しながら、地域の良さを感じてもらう取り組みができれば」と話した。(大島光貴)

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