茂木で吹奏楽フェスティバル フランスの高名な音楽家が指揮 満席の聴衆を引き込む

ガロワさんの指揮で演奏する3校の約60人の児童生徒たち

 【茂木】町に滞在中のフランスの高名な音楽家パトリック・ガロワさん(67)が指揮するコンサート「美の里もてぎ吹奏楽フェスティバル」(町教育委員会主催)が22日、町民センターゆずもホールで開催された。離日を間近に控えたガロワさんが、児童生徒と言葉の壁を越えた音楽の喜びを、会場の約250人の観衆に届けた。

 フルート奏者、指揮者として世界的に高名なガロワさんの来町記念と銘打ち、ガロワさんの弟子で町出身のフルート奏者栗田智水(くりたともみ)さんが企画、プロデュース。茂木小、茂木中の両吹奏楽部、茂木高音楽部の児童・生徒が出演し、栗田さんが主宰する宇都宮の「アミティエ音楽館」のアミティエ・フルート・アンサンブルもゲスト出演した。

 同アンサンブル、茂木小、茂木中の演奏に続き、3校計約60人によるガロワさん指揮の合同演奏で「センチュリア」「サウンド・オブ・ミュージック・メドレー」の2曲が披露された。

 3校がガロワさんの指揮で音を合わせたのは前日の21日が初めてだったが、ガロワさんの弾むような伸びやかな指揮で息の合った迫力ある演奏を繰り広げ、満席の聴衆を引き込んだ。

 ガロワさんは「小さい子まで上手に演奏をしていて驚いた。すごくプロフェッショナルなコンサートができた」と、日本のいい思い出となった演奏を笑顔で振り返った。司会も担当した栗田さんは「皆さんのご協力で最高の時間になった」と喜んだ。

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