ジャイアンツがメルビン監督と3年契約 同地区パドレスからの移籍

日本時間10月26日、ジャイアンツはボブ・メルビンが新監督に就任することを正式に発表し、記者会見を行った。パドレスとの契約があと1年残っていたメルビンだが、ジャイアンツがパドレスに面接の許可を求め、パドレスが面接を許可したことによってジャイアンツの新監督最有力候補に急浮上。そこから数日間で一気に新監督就任が決まり、ジャイアンツと3年契約を結んだことが明らかになった。メルビンに関しては、パドレスのA・J・プレラー編成本部長との関係が悪化していることも報じられていた。

4年間チームの指揮を執ったゲーブ・キャプラーの後任としてジャイアンツの新監督に就任したメルビンは、ベイエリア出身であり、捕手としてプレーした現役時代にはジャイアンツに3年間在籍した経験もある。「私にとっては非現実的な瞬間だ。みなさんご存じのように、私はこのあたりで育ったし、ベイエリアのスポーツの熱狂的なファンだ。ジャイアンツの監督になるなんて、子供のころには夢にも思わなかったよ」とメルビンはジャイアンツの新監督に就任したことを喜んだ。

「ジャイアンツはこの街の代名詞だ。サンフランシスコと言えばジャイアンツであり、ジャイアンツと言えばサンフランシスコだ。そのことを私ほど理解している人はいないと思う」と語ったメルビン。これまでマリナーズ、ダイヤモンドバックス、アスレチックス、パドレスの4球団で合計20シーズンにわたって監督を務め、通算1517勝1425敗を記録。チームをプレーオフに8度導き、最優秀監督賞にも3度選ばれている、球界を代表する名将の1人である。

同地区のパドレスからメルビンを譲り受ける形になったジャイアンツだが、ファーハン・ザイディ編成本部長によると、パドレスに対して何か対価を支払う必要はないという。また、ザイディは「偉大な監督、殿堂入りする監督でさえ、誰もがいいシーズンも悪いシーズンも経験する。それは当たり前のことだ」と語り、今季のパドレスの不振がメルビンの責任であることを明確に否定。「このチームにとって、ボブは完璧な監督であり、完璧なリーダーだと思っている」とメルビンの手腕に期待を寄せた。

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