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紅葉が見頃を迎えた長崎雲仙市の仁田峠。峠の循環道路の渋滞解消を目指し、市などは28日から11月5日までの土日曜、祝日の計5日限定で、通行予約制(有料)の実証実験をする。雲仙岳登山者はシャトルバス利用を、紅葉見物客は車での循環道路通行を、それぞれ事前に予約する仕組み。
市や国、県などでつくる市道仁田峠循環線利用適正化協議会が昨年に続き実施。
同循環道路は全長約8キロの一方通行。通常は仁田峠展望所まで車で約10分で着くが、紅葉シーズンは渋滞が発生し2時間以上を要することもある。午前中、登山者の車が仁田峠駐車場に長時間止まり車の出入りが悪くなって渋滞すると分析し、実証実験を始めた。
実験では、登山者は雲仙温泉街近くの雲仙BASE(旧市立雲仙小、当日予約の総合案内所)に駐車。シャトルバスで同展望所へ上り登山を楽しんだ後、同バスで下る。同バスは30分ごとに運行し、片道約20分。
渋滞対策や環境保全の協力金として、登山者は車1台につき500円、循環道通行の見物客は車1台700円が必要。雲仙観光局ホームページから予約できる。実証実験の5日間は事前予約した車が優先して通行可能だが、当日でも雲仙BASEで予約を受け付ける(協力金は車1台800円)。
同局によると、昨年は同バスを利用した車が5日間で約600台あり、渋滞は発生しなかったという。