佐世保・崎辺分屯地 初の一般開放 開設4周年記念行事を開催

重さ約25トンの水陸両用車を引っ張る市民ら=佐世保市崎辺町

 長崎県佐世保市の陸上自衛隊崎辺分屯地で15日、開設4年を記念した行事があり、初めて一般開放した。約200人の市民らが訪れ、重さ約25トンの水陸両用車との綱引きなどを体験した。
 2019年3月に開設。離島防衛を主な任務とする陸自「水陸機動団」の所属部隊のうち、水陸両用車を運用する戦闘上陸大隊などが駐屯する。地域住民に分屯地などへの理解を深めてもらおうと開いた。
 水陸両用車が海を想定した水深約4メートルの水槽に向かって発進し、浮かびながら航行して上陸する「操縦訓練」を紹介。市民らは写真を撮りながら見入っていた。綱引きには約50人が参加。息を合わせて綱を引くと、ゆっくりと動き出した。
 分屯地司令の佐藤誠一郎2等陸佐はあいさつで、夜間訓練の騒音など「地域に迷惑をかけることがあるが、水機団が強くなるための通るべき道と理解いただきたい」と述べた。綱引きに参加した長崎市の西木隆芽ちゃん(6)は「重くてきつかった。またやりたい」、友人の増田芯ちゃん(5)は「大きくて、楽しかった」と話した。

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