V長崎 3連勝でPO進出を サッカーJ2残り3節

第38節のホーム藤枝戦。櫛引(左)がゴールを決めて喜ぶ選手たち。残り3試合、歓喜のゴールを数多く見せたい=諫早市、トランスコスモススタジアム長崎

 2月に開幕したサッカーの明治安田J2は第39節を終え、リーグ戦は残り3節となった。首位の町田(勝ち点78)は自動昇格となる2位以内が確定し、初のJ1昇格が決定。残り1枠の自動昇格争いは2位清水(同70)、3位磐田(同68)、4位東京V(同68)にほぼ絞られた。6位のV・ファーレン長崎(同59)は前節で自動昇格の可能性が消えたが、昇格プレーオフ(PO)進出圏内(3~6位)に踏みとどまっている。
 4枠のPO進出争いは、2位清水、3位磐田、4位東京Vの6位以上が確定している。5位千葉(同61)から11位大分(同55)まで7チームが勝ち点6差でひしめき、残り2枠を激しく争う構図になっている。
 6位のV長崎は、7位甲府(同58)に勝ち点1差をつけており、他チームの結果に関係なく自力でPO進出を勝ち取れる状況にある。残り3試合は、第40節(28日)で16位徳島、第41節(11月4日)で14位仙台とホームで対戦。前回対戦はいずれも勝っている。最終節(同12日)は、後半戦に入り11勝4分け3敗と勢いがある千葉と敵地で激突する。V長崎は3連勝して自力でしっかりとPOをつかみ、弾みをつけて決戦に臨みたいところだ。
 V長崎の不安材料は、攻撃の要となる中村が前節で負傷交代したこと。また、主力6人がイエローカード累積3枚で、出場停止に“リーチ”がかかっている。不用意な警告は避けたい。
 他チームを見ると、前節、V長崎と引き分けた7位甲府はアジア・チャンピオンズリーグの試合も挟み、過密日程になる。8位山形、9位群馬はPO進出を争うチームとの直接対決を複数残している。
 POはトーナメントで、まずリーグ戦の3位と6位、4位と5位がそれぞれ上位のホームで準決勝(11月25日か26日)を戦う。決勝(12月2日)も上位チームのホーム。引き分けの場合はいずれも上位チームの勝ちとなる。

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