スタントマンが事故再現 鳥栖西中学校で交通安全教室 衝撃の大きさにどよめき

スタントマンが事故を再現し、事故防止を呼びかけた交通安全教室=鳥栖市の鳥栖西中

 自転車の利用機会が多い中学生を対象に、スタントマンが事故を再現して正しい乗り方を呼びかける交通安全教室が19日、鳥栖市の鳥栖西中で開かれた。全校生徒約600人を前に、ちょっとした不注意やルール違反が引き起こす大事故を再現し、生徒たちは事故の恐ろしさを再認識していた。

 時速40キロで走行する車と自転車との事故の再現では、衝撃の大きさに生徒からどよめきが起きた。見通しの悪い交差点で一時停止を怠ったり、ヘッドフォンで音楽を聴きながら自転車に乗ったりすると、大事故につながることも学んだ。

 生徒代表で謝辞を述べた西岡琉唯さん(3年)は「事故は思っていたのと全然違い、『自分だったら』と恐ろしく感じた。ヘルメットで助かる命があることも分かった」と話した。

 自転車が関係する人身交通事故は人身事故全体の約1割を占め、県内では今年、9月末までに285件発生している。交通安全教室はJA共済連佐賀と県警などが連携し、本年度は県内4校で開いた。(樋渡光憲)

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