県議会が初の県政ミーティング 大田原高生と政治談義 1、2年生400人参加

生徒たちと意見交換する6人の県議=25日午後、大田原高

 県議会は25日、議長や副議長らが中学高校を訪れ生徒と対話する「とちぎの未来を考える~県議会県政ミーティング」を大田原高で開いた。

 主権者教育を通して県民に身近で開かれた議会を目指そうと初めて企画。佐藤良(さとうりょう)議長をはじめ6人の県議が同校を訪れ、1、2年生約400人に県議会の役割や取り組みを説明した。

 説明を受けた生徒からは「通常会議の会期中以外は、どのような仕事をしているのか」「少子化対策についてどう考えているのか」といった質問が出された。

 テーマ別の意見交換では、生徒たちが「未来のためにできること」として、「県産のものを積極的に購入する」「公立大学をもう一つつくることで、若者の流出を防ぐ」などと提案。県議会や政治への関心を高めるため、「子どものころから政治に関わる機会を設けてほしい」などの意見が挙がった。

 佐藤議長は「これからの時代を支える皆さんが少しでも政治に関心を持ち、われわれとともに考えていただくことが重要。提案はしっかり受け止め議会活動に生かしていく」と総括。生徒会副会長の2年藤田理央(ふじたりお)さん(16)は「県民の声が反映される環境が整っていることを知った。今後は自覚と責任を持って積極的に政治に参加していきたい」と謝辞を述べた。

 次回は11月9日、壬生中で開かれる。

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