「白神」洋菓子で発信 二階堂(青森市)とJAL開発 空港などで26日発売

白神山地のブナの樹皮をイメージしたチョコレート菓子「しらかみ わんつか」

 日本航空(JAL)と青森市の菓子店「二階堂」は白神山地の世界自然遺産登録30周年を記念し、洋菓子「しらかみ わんつか」を共同開発した。26日、青森、三沢両空港などで発売する。ブナの樹皮をイメージしてバターケーキをチョコレートでコーティングするなど、白神を連想させる工夫を随所に凝らした。

 津軽弁で「ちょっと」の意味の「わんつか」に「白神山地の自然をお裾分けする」という思いを込め、新たな土産品として売り出す。

 ケーキのしっとりとした食感が特長で、ブナ林の土壌の保水力の高さを表現した。具材にはグミ状に加工した県産リンゴ「ふじ」を使用。ブナ林の緑色を基調に、十二湖の青池や野生動物などを描いたかわいらしいパッケージも目を引く。

 洋菓子販売の企画を提案したJALふるさとアンバサダーの三浦希実子さん=弘前市出身=は「白神山地を訪れた人に語り継いでもらえるようなお菓子になればいい」と話した。

 3箱セット(1箱にホワイトチョコとミルクチョコの2個入り)で972円。空港のほか、二階堂本店(青森市)、同社が運営する「イートファン」(同)、道の駅津軽白神(西目屋村)で取り扱う。

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