北五地域商工会女性部連絡協議会は地域活性化につなげようと、青森県中泊町産メバルや五所川原市産シジミなどの特産物をふんだんに使った「北五・十色(といろ)だし御膳」を考案した。短命県返上を目指し、オリジナルのだしを各料理に使い、塩分を抑えた。同協議会の工藤凉子会長は「観光客向けや、イベントでの御膳の提供も考えていきたい」と話している。
25日、板柳町公民館で開いた関係者向けの試食会でお披露目した。メニューはメバル飯、シジミ汁、だし巻き卵、同市金木町産の馬肉のみそ煮込み、タラの子あえ、トマトカップサラダ、モズク酢など。板柳町産リンゴジュースの寒天と鶴田町産スチューベンをデザートにした。
味付けに塩は使わず、メバルのあらやシジミなど10種類の素材を生かして同協議会が数年前に開発した「北五・十色だし」を活用している。
試食した同地域の商工会幹部らには「初めは薄味かと思ったが、食べてみるとちょうど良い」などと好評だった。工藤会長は「料理はもちろん、十色だしのことも広くPRしていきたい」と意欲。今後、十色だしの顆粒(かりゅう)商品の販売を目指すという。