<高校サッカー>埼玉大会、準々決勝の見どころ 実力校の撃破続く聖望学園も注目 目が離せぬ好カードは

個人突破で得点を奪える聖望学園のFWペイトン(左)、巧みなドリブルで好機を演出する市浦和のMF横井(右)

 サッカーの第102回全国高校選手権埼玉大会(埼玉新聞社など後援)は28、29日の両日、浦和駒場スタジアムで準々決勝が行われる。武南―市浦和、細田学園―昌平、正智深谷―聖望学園、狭山ケ丘―浦和南のカードで4強を争う。

 順当に勝ち上がった県高校総体4強のシード勢に加え、S1リーグの市浦和と聖望学園、S2Aリーグの細田学園と狭山ケ丘が準々決勝に駒を進めた。

 注目は正智深谷―聖望学園の一戦。聖望学園は国際学院、浦和学院などの実力校を下し、勢いに乗る。1回戦の国際学院戦で好セーブを連発したGK望月、攻撃の起点を築くFWペイトンと攻守でバランスが取れている。正智深谷は3回戦の川口市立戦で、延長後半にDF金田がPKを決めて勝利を収めるなど、接戦に自信を持つ。

 共にS1リーグ所属の武南―市浦和も目が離せない。市浦和はCB石田ら5バックが機能し、3試合連続で完封勝利。ハイボールの処理にたける1年生GK堀田、足元に技術がある2年生MF横井ら、下級生の活躍が目覚ましい。武南は、飯野、松原、高橋秀、川上と中盤の層が厚い。GK前島を中心に守備も安定している。

 5年連続で準々決勝に進出した細田学園は、初の4強入りとなるか。加藤、宮腰らMF陣が好機を生かすことができれば、歴史を塗り替えられる可能性は高まる。対する昌平はプレミアリーグ東地区に所属し、準々決勝からの登場。22日のリーグ戦では、FW鄭志錫のゴールで前橋育英(群馬)に勝利し、いい状態で初戦に臨む。

 創部初の準決勝を目指す狭山ケ丘は、3回戦で2ゴールを記録したFW栗原が2試合連続でゴールネットを揺らすことができるか。浦和南はSB橋本を軸に持ち前の堅守は健在。セットプレーで得点を重ねて守り切りたい。

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