マグワイアが厳しい批判にプレーで反論 「先発時の勝率100%」というジンクスを継続

写真:コペンハーゲン戦では決勝ゴールを決めた

マンチェスター・ユナイテッドは現地時間10月25日、オールド・トラッフォードで行われたUEFAチャンピオンズリーグのグループステージ第3節で、コペンハーゲンに1-0の勝利を収めた。決勝ゴールを挙げたのは、DFのハリー・マグワイアだ。

2019年、マンチェスター・ユナイテッドはレスターに8000万ポンド(約145億円)を支払ってマグワイアを獲得した。DF史上最高額の移籍金だった。

しかし、マグワイアは移籍金に見合う結果を残せず、乏しい瞬発力と軽率なミスで、たびたび失点の原因を作り出していた。昨季から指揮を執るエリック・テン・ハフ監督の信頼を得ることはできず、指揮官はリサンドロ・マルティネスとラファエル・ヴァランを重用した。マグワイアは昨シーズン、公式戦31試合に出場したが、先発は16試合にとどまった。

さらに今シーズンを前に、3年半にわたって腕に巻いていた腕章を剥奪されることになった。移籍の噂が流れるのは自然なことだったと言える。“史上最高額のDF”には、ウェストハムなどが関心を示していたが、マグワイアが下した決断は残留だった。

その後もテン・ハフ監督の信頼はなかなか得られず、8月の間はチャンスをつかめなかった。今季初めての出場は9月のアーセナル戦だったが、リサンドロ・マルティネスの負傷による途中出場であった。マンチェスター・ユナイテッドはこの試合に1-3で敗れている。

潮目が変わったきっかけは、守備陣の相次ぐ負傷だった。カラバオカップ3回戦のクリスタルパレス戦で今季初の先発出場を飾ると、チームは3-0と完勝。CLを含むその後の2試合は先発の座を譲ったが、プレミアリーグ第8節のブレントフォード戦、第9節のシェフィールド・ユナイテッド戦でいずれも先発し、チームも連勝を収めた。そして迎えたCLコペンハーゲン戦では、先発のうえ決勝ゴールを決めてみせた。

まだ母数こそ少ないが、今シーズンのマグワイアは「先発時の勝率100%」というジンクスを継続している。これまで多くの批判にさらされてきたマグワイアが、次第に周囲の見る目を変え始めている。

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