県内でクマやイノシシの目撃情報相次ぐ…警察や自治体が警戒し注意呼びかけ(静岡県)

民家でのクマやイノシシの目撃情報が相次いています。

26日 朝、静岡市の用宗駅周辺にイノシシが現れました。目撃した人のカメラには海辺で遊ぶイノシシの姿も…。

26日 朝、静岡市駿河区の用宗海岸に現れた体長 約1メートル30センチのイノシシ!現場に居合わせた人が撮影した写真には、波打ち際を走ったり…海に浸かって水遊びをするような姿が映っています。撮影者によると捕獲しようとする警察官に突進する場面もあったといいます。

イノシシは午前5時半ごろに用宗海岸で発見され、警察や市の職員のほか、地元の猟友会が捕獲しようとしましたが、逃げられたということです。その後、午前8時45分ごろには用宗駅でも同じ個体とみられるイノシシが目撃されています。実際にイノシシを見た人は…。

(イノシシを目撃した人)

「よく見えなかったが海岸のところに石のような黒いものが固まっているなと」「流木かなと思ったがよく見たら動物の大きな体が見えた」「最近イノシシだけじゃなくてカモシカとかも見かけるので、山に食べ物が無いのかなというのが気になる」

その後、イノシシの行方はつかめず、静岡市は見かけても近づかないで、最寄りの警察まで連絡するように呼びかけています。

一方、静岡県内では、先週、100年ほど前にいなくなったとされていた伊豆半島でツキノワグマが捕獲されました。

こうした中、富士市でもクマの目撃情報が…。富士市によりますと、25日 午前10時ごろ、富士市江尾で、大きなクマを見かけたという情報が寄せられたといいます。

(富士市環境保全課 西澤 英人 主幹)

「ちょうど階段の中段あたりに大きなクマが一頭いると通報があり、しばらく見ていると、階段を上り山の方へ上がって行った」「ここ数年クマが出たという情報はない」

これを受けて富士市は、26日、クマが目撃された場所付近の住宅街や山林をパトロールしました。

(富士市環境保全課 西澤 英人 主幹)

「足跡やフンなど食べたかすは見当たらないですね」

クマが目撃されたことについて近くに住む人は…。

(近所の住民)

「こわいですね、子供たちが学校に行くときに一人でウチの孫が行くときあるから、その時クマが出たらこわい」「駆除してもらうか、捕まえて山奥に放してもらうしかないですね」

富士市は、朝と夕方にパトロールを続ける予定で、もしクマを見つけても近寄らず市や警察に連絡するよう呼び掛けています。

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