小林陵侑「楽しいと思えるジャンプを」 本格シーズンに向け決意

プロに転向し、初の本格シーズンに向けて調整する小林陵侑(チームROY)=25日、札幌市宮の森ジャンプ競技場

 【札幌市で本紙取材班】ノルディックスキー・ジャンプ男子の2022年北京冬季五輪金メダリストで、八幡平市出身の小林陵侑(りょうゆう)(26)=チームROY、盛岡中央高=は25日、札幌市内で岩手日報社の単独インタビューに答えた。プロ転向後初めて迎える本格シーズンに向け「これまで以上に結果が重視される。自分が楽しいと思えるジャンプをしたい」と決意を示した。競技人口拡大へ、来年4月に地元八幡平市で子ども向けのイベントを計画していることも明かした。

 今春、8年間所属した土屋ホーム(札幌市)を退社し、チームROYを立ち上げた。欧州強豪国との選手層の差を痛感したのがきっかけで「サポート体制や選手一人一人の競技姿勢を見直すタイミング。僕が先導して変えていきたい」と理由を述べた。日本の底上げのため、所属先の垣根を越えた練習や選手間の交流を密にすることの必要性にも言及した。

 八幡平市での企画には自身も参加を予定。「堅苦しいものでなく、遊びに来てお祭りのような雰囲気にしたい」と意気込む。

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