日販がコンビニ配送終了へ 25年、トーハンに引き継ぎ

 出版取次大手の日本出版販売(日販)が、コンビニエンスストアに雑誌や書籍を配送する事業を25年2月をめどに終了することが26日、分かった。同社によると、全国のファミリーマートとローソン計約3万店に配送しており、撤退後は取次大手トーハンに事業を引き継ぐ方針。トーハンはセブン―イレブンに配送している。

 コンビニへの配送では近隣の書店への配送も同時に行われるケースがあり、一部で本が届かなくなる影響も懸念される。日販は「事業の引き継ぎによって空白ができないよう努める」と説明している。

 日販は22年度の決算で当期純利益が22億円の赤字となった。燃料や人件費の高騰で物流費が経営を圧迫している。

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