「富士そば」コロッケそば、重量30倍に巨大化→衝撃ビジュアルに絶句「そばはどこへ」「もう何か分からない」

関東圏を中心に根強いファンを持つコロッケそば。立ち食いそばチェーン「名代 富士そば」でも人気メニューのひとつ。その富士そばが「コロッケそばを愛しすぎた」結果、コロッケを巨大化させた“行き過ぎた愛”が話題を呼んでいる。

富士そばの公式X(旧・ツイッター)が22日、「コロッケそばを愛しすぎた結果」と添えて投稿した2枚の写真。1枚は通常サイズのコロッケそば、もう1枚に目をやると、そこには器に覆いかぶさるコロッケとおぼしき茶色い物体。まるでフタのように器を占拠し、下にあるはずのそばが全く見えない。上にはネギとわかめが乗っかっている。ネットでも「もう何か分からない食べ物」「そばはどこへ」「これはもうコロッケの付け合わせにそば」と動揺が広がる衝撃のビジュアルとなっている。

富士そばを展開するダイタン商事の担当者にコロッケのサイズを聞くと、「直径29センチ、厚さ3センチ、重さ2.1キロです」と衝撃の返答。単体では分かりづらいが、通常のコロッケそばと比較した写真では、規格外のサイズが一目瞭然。通常は約70グラムのコロッケを乗せているため、重量およそ30倍!ちなみに、めんつゆは入っておらず、お好みで足していくスタイルだという。

常識にとらわれないメニュー開発でおなじみの富士そば。「まさか商品化するのか。富士そばならやりかねない」と考える人もいるかもしれないが、同担当者は「この巨大コロッケは収録向けに作成しました」と明かす。実はこの巨大コロッケそば、大食いタレント・MAX鈴木のYouTube企画用で特別に作ったもの。食べ残しなどの観点から「商品化は難しい」とした。

しかし、ただで終わらないのが富士そば。以前には、300グラムのコロッケ(通常の約4個ぶん)を乗せたコロッケそばの商品化も検討していたという。2.1キロのあとでは小ぶりに感じるが十分すぎるボリューム。しかし、試作の結果、商品化にはいたらなかったという。その要因を同担当者は「大き過ぎて飽きてしまう事が心配でした」と明かした。「コロッケそばの宣伝を兼ねた商品を食べて『しばらくコロッケそばを食べたくない!』という気持ちになる方がいらっしゃると感じた事が怖かったです」と補足。「コロッケそばを沢山の方に愛される商品にしたい思いがございます」と信念をのぞかせた。

一方、試作時の300グラム版コロッケそばを公式Xに投稿したところ、「販売してほしい」との声が多数あがる事態に。試作時に感じた懸念点を解消しつつ「販売にたどり着ければ『また一歩、コロッケそばが進歩するのでは?』と感じております」と含みを持たせた。

(よろず~ニュース・藤丸 紘生)

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