神戸の中3男子が自殺か 家族がいじめ被害訴え「学校に相談」 兵庫

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 神戸市立中学校に通う3年の男子生徒(15)が亡くなっているのが見つかり、自殺とみられることが26日、分かった。家族は生徒がいじめ被害を受けたとして学校に相談していたという。

 家族によると、男子生徒は2021年4月の入学直後から「クラス全員から無視される」「暴言を吐かれた」などと周囲に訴えていた。2年になると、不登校がちになり、22年秋ごろには校内で暴行を受けて警察に相談したという。今春ごろからは、本人の希望で校内の不登校教室に通っていた。

 生徒は25日午前、亡くなった。学校から「生徒が登校していない」との連絡があり、その後、自宅で亡くなっているのが見つかったという。

 母親は「いじめの解決に向けて学校に相談してきたが、事態が改善することはなかった。15歳の子が命を絶つほどの苦しみがあったことを、学校や教育委員会はどのように受け止めているのか」と話している。

 市教委は「個人に関することなので現時点ではお答えできない」とした上で、「いじめなどを訴えていた生徒が亡くなったのであれば、背景などを調査していく」としている。(久保田麻依子)

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