3時間中断→25分で再開準備 西村優菜と古江彩佳は駆け足で18ホール完走

東南アジアの日差しがまぶしい(撮影/谷口愛純)

◇米国女子◇メイバンク選手権 初日(26日)◇クアラルンプールG&CC(マレーシア)◇6596yd(パー72)

開幕前と同じく、初日も午後から雷雨に見舞われた。「ちょっと覚悟していました」という西村優菜の予想通り、午後1時53分に中断が決定。7番(パー3)で5mのバーディパットを残し、クラブハウスに引き揚げた。

強い雨が降って雷鳴もとどろき、再会の見通しが立たずに様子見の時間が続く。練習場に出ることもできずにレストランで休息をとり、再開の正式発表が出たのは午後5時15分。スタート時間は25分後の5時40分だった。

「走って練習して、走ってパターして」。駆け足で練習場に向かい、選手で混み合う練習グリーンで急いでボールを転がし、送迎の車に乗り込んだ。「バタバタはしましたが、みんな同じ状況」と心は冷静なまま、再開後のバーディパットを決めきった。

最終9番も160ydからの第2打をピンに絡めてバーディフィニッシュ。5バーディ、3ボギー「70」で、18ホールを完走した。「今日は全然いいゴルフができなくて。再開後はいい感じで終われたので、切り替えてビックスコアを目指したい」と40位で2日目を迎える。

前週10位に引き続き上々の滑り出し(撮影/谷口愛純)

西村と同時刻にアウトコースから出た古江彩佳も、16番のセカンドショットを残して中断。4時間近くの待ち時間で「体が動かない」心配もありながら、再開ホールをパーにまとめ、最終18番(パー5)も2m前後のチャンスを決めきるバーディで締めた。

ボギーなしの6アンダー「66」で首位と3打差の8位スタートにも、自己評価は「ぼちぼち」。序盤は1、2mのチャンスを量産したが、決めきれずに首をかしげるシーンもあった。

「あしたも今日みたいに(全体の)スコアが出ると思うので、自分も連日いいスコアが出せるように」と気合を入れる。引き続きクアラルンプールは雨予報。「まずは、あした無事に終われるように」と苦笑が漏れた。(マレーシア・クアラルンプール/谷口愛純)

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