皇位継承策具体化へ新組織 自民、総裁直轄で前進狙う

 自民党は安定的な皇位継承策を具体化するため、総裁直轄の新組織を設置する方針を固めた。麻生太郎副総裁や萩生田光一政調会長が参加する方向で、臨時国会中に議論を前進させたい考え。関係者が27日明らかにした。自民は、皇族の養子縁組を可能とし、旧皇族に属する男系男子の皇族復帰案を模索している。

 自民は昨年1月に、麻生氏を座長とする「皇室に関する課題を議論する懇談会」の初会合を開催したが、それ以降、公の場での議論はなかった。関係者によると、官邸や宮内庁の幹部を交えた非公式会合を複数回開き、制度設計などを話し合っていた。

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