インフル警報、青森県内で今季初発令 むつ保健所管内、過去10年で最も早く

 青森県は26日、むつ保健所管内に今シーズン県内初となる季節性インフルエンザ警報を発令した。過去10年間と比べて最も早い時期に、感染者数が警報レベルに達した。むつ管内では、学校での感染が広がっているとみられ、前週に比べ感染者数が急増している。

 直近1週間(16~22日)に県内60カ所の定点医療機関が報告した感染者数を集計した。保健所管内別では、最多のむつの感染者数が306人、1定点当たり51.00人。前週(感染者数37人、1定点当たり6.17人)から大幅に伸び、警報の基準(1定点当たり30人)を超えた。

 このほか、1定点当たりの感染者数は、青森市・東地方4.33人(前週比2.91人増)、弘前3.31人(同2.16人増)、八戸市・三戸地方4.54人(同3.92人増)、五所川原1.57人(同0.43人減)、上十三1.22人(同0.66人増)。6地域中5地域で、感染者数が増加した。むつの急増が影響し、県全体では8.03人(同6.43人増)に増えた。

 感染者数を年齢別に見ると、10~14歳が229人、10歳未満が135人と、低年齢層での感染が目立つ。

 県保健衛生課によると、過去10年間の警報発令時期は、12月から1月にかけてがほとんどだった。今シーズンは、例年に比べて2カ月ほど早い警報発令となった。新型コロナウイルス感染症対策の緩和や、インフルエンザに対する社会全体の免疫低下などを背景に、今シーズンは全国的にインフルエンザの流行が早まっている。

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