「ゾンビランド」の舞台 唐津市歴史民俗資料館を特別公開 11月25、26日に

三菱の石炭販売の拠点として、積み出し港を見渡す場所に建築された「旧三菱合資会社唐津支店本館」(中央)=唐津市教育委員会提供

 テレビアニメ「ゾンビランドサガ」の舞台になった唐津市の明治の洋館・旧三菱合資会社唐津支店本館(市歴史民俗資料館、佐賀県重要文化財)が11月25、26日に特別公開される。

 近代化遺産の全国一斉公開に合わせて行い、自由に観覧できる(入場無料)。午前9時から午後4時まで。市は老朽化のため現地修理する方針で、現在は修繕箇所の調査を行っている。2026年度から修理工事に着手し、28年度の工事完了を目指す。整備費に充てる寄付を募ろうと、1千万円を目標額としたクラウドファンディングにも取り組んでいる。

 同館は唐津市海岸通に立地し、1908(明治41)年に建てられた木造の洋風建築物。三菱の石炭販売の拠点として、石炭の積み出し港だった唐津港を見渡せる場所に建てられている。設計したのは三菱丸ノ内建築所所長で、当時の建築顧問は唐津市出身の建築家・曽禰達蔵が務めていた。

 昨年の特別公開では、アニメファンなど1740人(3日間)が来場した。(横田千晶)

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