袴田巌さんの再審初公判始まる 姉・ひで子さんが“無実”を主張「弟に真に自由を」(静岡地裁)

事件から57年、無実を訴え続けてきた袴田巌さんの再審の扉がようやく開きました。注目の初公判は午前11時から行われています。

57年前、旧清水市で一家4人を殺害した事件で死刑が確定した袴田巌さんについて、東京高裁は、2023年3月、弁護側の主張を認め再審、やり直しの裁判が開かれることが決まりました。

検察側は再審で袴田さんの有罪を立証をする方針で、死刑判決の決め手となったとされる「5点の衣類」が犯行時の着衣かどうかが主な争点となっています。

死刑が確定した事件で再審が開かれるのは36年ぶりということもあり、27日朝、静岡地裁には280人の傍聴希望者が集まりました。

袴田さんは長年収容されていた影響で十分に会話ができないことから、出廷の免除が認められ、裁判には出席していません。法廷には袴田さんの姉、ひで子さんが補佐人として出席し、罪状認否で、「弟の代わりに無実を主張します。弟に真の自由をお与えくださいますようようお願い申し上げます」と述べ、袴田さんの無実を訴えました。

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