立民・泉代表が維新・馬場代表を痛烈批判 万博建設費問題に触れなかった代表質問に「責任回避」

立憲民主党の泉健太代表(49)が27日、国会内の定例会見で、日本維新の会の馬場伸幸代表(58)が25日の衆院代表質問で、2025年開催予定の大阪・関西万博の会場建設費上振れの問題に触れなかったことに「責任回避だとすれば、ちょっといただけない」と苦言を呈した。

泉氏は「大阪・関西万博は国の事業ではあるけれど、誘致は全くしなかったわけではないというか、大阪府と市がむしろしてきた」と強調。「その中核はやっぱり維新が担ってきた。起爆剤にしようとかいろんな思惑もあって。ここまで取りくんできたものだから、やっぱり責任を持ってもらう」と大阪府・市と維新の責任があるとした。

日本維新の会の吉村洋文共同代表(48)について、泉氏は「どうも(万博の)ロゴ入りのシャツを着なくなったという疑惑がある」と疑いの目を向ける。「自分たちは国のやっている万博を受ける側ですよというかのようなスタンスに変わってきている」と、万博に対する維新の姿勢が変化があるとした。

大阪・関西万博の建設費は、現行の1850億円から2300億円へと450億円程度の膨らむ見通しだ。「それはやっぱり違って、大阪府・市と国と話し合って愛知万博の時のように、総額を枠内に収めながら、その範囲で魅力がつくることができると思う。そういう発想をもっていないと困る」と物申した。

維新の看板政策「身を切る改革」を引き合いに出した泉氏は「ちっちゃなちっちゃな少額の議員の報酬を切ったフリをして、片一方で国費と大阪の税金を大量に流してしまっているとしたら、全然それはトータルでは切ったことにはならない。むしろ太ったことになってしまう」と批判した。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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